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【観戦記11】平成30年度インターハイ予選神奈川県大会 女子最終日を観て

2018625日(日)に幕を閉じた2018年のインターハイ予選神奈川県大会。女子の今大会を振り返りたいと思います。



女子の優勝・準優勝校に関しては、結局、これまでと変わらず、アレセイアが負けなしで女王の座を譲らず、鵠沼が2位となりました。ベスト4の顔れは変化がありました。旭と座間がブロック決勝で敗退。代わりに、元石川と市ケ尾が4強入りを果たしました。


アレセイアは、平成28年度の新人大会で元石川に負けてベスト4になって以来、県内負けなしです。平成29年度の関東予選・インターハイ予選・ウインターカップ予選・新人大会、平成30年度の関東予選・インターハイ予選と6大会連続で負けていないのです。これは絶対的な強さと言っていいのではないでしょうか。


しかも、少数精鋭のアレセイアは新チームとなった平成29年度の新人大会から、ほぼほぼ67選手をメインに戦っています(点差が離れれば、ベンチメンバーが出るものの)。山城さんが怪我をしてからは、宮さん・渡辺さん・寺林さんの3年生3人と、古木さん・高杉さんの2年生2人が不動のスタート。そこに、2年生の熊谷さんが交代で入る。ほとんど、この6人で戦ってきたと言っていいでしょう。


この点がアレセイアのウイークポイントだと思っていました。もともと人数が少なく、試合に出るメンバーはほぼ決まっている。よってファールトラブルになれば、勝機が見いだせるのではないか。これは2つの点で裏切られました。


1つ目はファールが少ないということ。アレセイアと言えば、バックコートから激しいディフェンスを仕掛け、ターンオーバーを誘う、5秒、8秒バイオレーションを狙う、そういった印象が強いかと思います。この作戦は一方でファールも多くなる傾向が見られます。しかし、アレセイアはファールにならないギリギリの線で激しくディフェンスする力があるのです。


アレセイアのファールの少なさを、ボックススコアで見てみましょう。


IH予選最終日の鵠沼戦 チームファール数6(鵠沼9

関東予選県大会決勝の鵠沼戦 チームファール数12(鵠沼18

新人大会準決勝の旭戦 チームファール数10(旭7

新人大会決勝の鵠沼戦 チームファール数8(旭11


他チームの試合では、おおむね15個前後のチームファール数です。男子になると20個前後になります。その中で上の数字を見ると、10以下の試合が多いことが分かります。5人で割ると2以下。あれだけの激しいディフェンスをしながら、12つしかファールをしない計算です。これが、わたしの拙く浅い予想を裏切った、アレセイアの素晴らしい点の1つ目です。


そしてもう1つ。それは控え選手の実力を見誤っていた点です。ベンチメンバーになればチャンスがあるのではないか。主力と同等のレベルとは言いません。であれば、もっと交代しているでしょうから。だからと言って、彼女たちのレベルは決して低くないのです。


IH予選の最終日鵠沼戦、宮さんが足をつるなどし、4Qはあまり出場していませんでした。代わりに出てきたのが#6 西さん、この試合で12得点です。サイズ的には宮さんの代わりを十分こなせます。宮さんよりもプレイエリアは狭く感じるものの、ゴール下でのシュートは引けを取りません。なにより、手足の長い点がゴール下では優位性を保ち、得点を奪っていました。手足が長いと言えば、横浜清風の須藤くんも非常に長いですよね。いや、話がそれました……西さんをはじめ、最後にコートに立っていたアレセイアの控え選手たちも一定のレベルで上手だったなと感じました。これがアレセイアの素晴らしい点の2つ目です。


アレセイアのインターハイ初戦の相手が決まりました。東海大会3位(岐阜1位)の岐阜女子です。言わずと知れた強豪校です。留学生を擁し、トップレベルの高さがあります。得点力、アシスト、ディフェンス、メンタルすべてにおいて素晴らしいポイントガードがいます。高確率でスリーポイントを決めてくるシューターがいます。アレセイア以上に死角が見えないほど実力のあるチームです。


しかし、東海大会で桜花学園が見せたように、岐阜女子にセカンドチャンスを渡さなければ勝機は見えてくると見ています。関東大会では八雲学園と6点差の接戦を演じました。アレセイアは東海エリアによく練習試合に行っていたという情報もあります。気後れすることはないでしょう。神奈川っ子の多い岐阜女子と神奈川女王のアレセイアが初戦でぶつかります。この戦いは現地で見届けたいと思っています。


インターハイ予選が終わり3年生が引退する中、新チームでは中心になるだろう2年生から3名、最優秀選手・優秀選手に選出されました。一人はアレセイア湘南の古木さん。卓越したパスセンスから宮さんへのアシストが光ります。もちろん、得点する能力もあります。新チームでは必ず中心になる選手ですね。もう一人は鵠沼の天野さん。IH予選最終日は松葉杖姿でインターハイが心配ですが、鵠沼の中で高さを担っている選手。得点力が高く、新チームでもスコアラーになる選手だと見ています。そして、藤沢西ベスト8入りの原動力となった小林さんです。スリーポイントあり、ペネトレイトありと、新チームでもスコアラーにあること間違いありません。


それから、優秀選手に選ばれなかっんですが、注目選手として挙げたいのが市ケ尾のPG #16 原さんす。下級生ながら、この1年間チームの司令塔を任された経験は大きいでしょう。新チームでは、さらに安定感のあるPGになると思います。


不足を感じるとすれば得点力でしょうか。周りを生かしつつ自分でも得点できるようになると、さらにレベルアップすると見ています。横田さんの穴を埋めるセンターがいれば、市ケ尾は来年度もベスト4を狙えるチームとなるでしょう。


元石川はファラテンさんを中心にした小さいチーム。それでも最終日に見せてくれました、やっぱり小さいチームはディフェンスを頑張らないと勝てないんだなと再認識した好ゲームを。市ケ尾有利で始まった序盤でしたが、2Qに入ると内藤先生が仕掛けます。#7小山さん、#9永井さんを同時に交代させコートに入れると、ボールマンに激しくプレッシャーをかけさせました。これが功を奏したのです。もちろん、マイボールにならないこともありました。しかし、彼女たちが出てくることで期待感が生まれ、チームの状態もよくなったように感じました。


後半、市ケ尾のセンター横田さんを抑えようとしますが、ファラテンさん、山本さん、小林さんの3人が4ファールに。それでもサイズで劣る元石川がディフェンスを泥臭く頑張り、4Qでは市ケ尾の得点を7点に抑え、見事に逆転勝ちを収めたのです。


愛知インターハイに出場するアレセイアと鵠沼には、神奈川代表として頑張ってほしいですね。


#神奈川バスケ #高校バスケ #IH予選 #注目選手

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